よくある質問

お客様から寄せられる、よくあるご質問を掲載しております。
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専用機・工作機械の納期/実績について

専用工作機械の納期は仕様にもよりますが、基本的に単体機であれば、発注から据え付けまで6カ月程度の生産リードタイムとなります(国内向けの場合)。トランスファーラインなどの複数台のライン専用機の場合は、8か月から10か月の生産リードタイムとなります。また、海外向けの専用工作機械は、梱包・輸送・税関等の手続きがプラスされるため、プラス1~2か月掛かることを考慮ください。


初回打合せ時に、専用機の仕様が決定している場合はすぐに詳細の打合せに移行します。この場合は打合せから見積提出まで2週間程度とお考えください。

桜井製作所では、主に2輪(バイク)部品、自動車部品を切削する多軸ヘッド専用機を多数制作しています。


過去に作成した事例としては2輪用のクランクケースやヘッド、4輪用のミッションケースやシリンダーヘッド&ブロック、エキマニやコンロッド等のエンジン部品があります。エンジン部品以外にも、アクスルシャフトやハブ、アクスルケースやフロントナックルといった鉄系の駆動部品や足回り部品の加工実績も多数あります。

下記の工機部開発設備を使用しております。


  • ロータリーフライス盤(基準面加工用フライスマシン)
  • 多軸穴あけ機 TURREX(多軸ヘッドチェンジャーマシン)
  • ホーニング加工機
  • バルブフィニッシャー

ターレックスは多軸加工マシンであり、マシニングセンターの2台~3台分の生産能力を持っています。弊社部品部では、マシニングセンターとマシニングセンター間に自社製ターレックスを入れることによって、作業人員の削減に加え、省スペース化を実現しています。また、ファインボーリング加工にターレックスを使用することにより、マシニングセンター特有の、ツールチェンジ時の主軸部への切粉カミが無くなり、加工不良のリスクを減少させました。

専用機によるライン構成は、汎用性の高いマシニングセンターを、並べた加工ラインとの比較が前提となります。自動車部品には、専用機による加工が向いている部品と、向いていない部品があります。

専用機に向いている部品としては、シリンダーヘッドやシリンダーブロック、ラダーフレーム、ミッションケース等の加工穴数が多い製品が該当します。

このような部品をマシニングセンターで加工する場合は、1穴ずつの加工となる為、ツール交換の時間を含め、サイクルタイムにおける非切削時間の割合が大きくなるため、ラインの生産性がいちじるしく低下します。

また、重切削工程や仕上げ工程において、マシニングセンター用のツールでは、特殊加工に応じた機械剛性や加工の柔軟性を、持たせることが難しくなります。

そのため、重切削や高精度の仕上げを要する量産部品の加工は、マシニングセンター中心ンのライン構成では、サイクルタイムの悪化や加工精度の安定化が難しいといった課題があります。

専用機・工作機械の構造について

多軸ヘッドの主要構成部品は大まかに以下の6つのグループに分類されます。


  1. ボディー・・・駆動ユニットに固定する為の本体部品です。
  2. プレート・・・スピンドルやアイドルシャフトを固定する為の部品です。
  3. ドライブシャフト・・・モーターからアイドルシャフトへ回転を伝達する為の部品です。
  4. アイドルシャフト・・・ドライブシャフトからスピンドルシャフトへ回転を伝達する為の部品です。
  5. スピンドルシャフト・・・刃物を固定し、高速回転することでワークを削り出す部品です。
  6. ギヤ・・・ドライブシャフト、アイドルシャフト、スピンドルシャフトに組み込んでモーターからの回転を各シャフトへ伝達する為の部品です。

ギヤボックス内に油を入れてそれを循環方式で行うオイルバスタイプと空気と油を混合したミストで潤滑を行うミスト方式と2タイプあります。 最近多軸ヘッドへのクーラント液の浸入防止対応として、ミスト潤滑が主流となってきております。

穴と穴とのピッチ間はスピンドルのサイズによって変わってきます。例えば使用するドリルのシャンクサイズがΦ1~Φ6であった場合は30mmのピッチ間が必要です。ドリルのシャンク径がΦ1~Φ6よりも太い場合は、30mmよりもピッチ間を広げなければいけなくなります。色々なパターンがありますので詳細はお問い合わせしてください。

ドリル、タップ(切削および転造)、リーマ、ラフボーリング、ファインボーリングの他に、サイドカッターでの加工も可能です。タップはサイズ、ネジピッチが異なっても同一多軸ヘッドに混在可能です。ギヤトレーンにて駆動しますので、各加工軸(スピンドル)の回転数は任意に設計できます。また、センタースルー方式の多軸ヘッドも製作可能です。

専用機・工作機械の仕様について

深穴加工やTap穴の加工を行う際は、センタースルーを使用したヘッドを製作する事が可能です。 クーラントスルー方式は、専用プレートを追加するタイプと、インジューサータイプの2つの方式での対応が可能です。

弊社の標準ヘッドのスピンドル回転数は3,000rpmです。特殊仕様の高速多軸ヘッドは10,000rpmまで回転数を上げることが出来ます。

標準ヘッドサイズは

  1. 縦400mm×横500mm
  2. 縦450mm×横550mm
  3. 縦500mm×横600mm

の3種類があり、各ヘッドの加工可能範囲は、それぞれ

  1. 縦300mm×横400mm
  2. 縦350mm×横450mm
  3. 縦400mm×横500mm

となります。その他のサイズをご希望の場合はご相談下さい。

多軸ヘッドはメインの軸を中心に、ギヤトレインの比率で、主軸の回転数を決めています。多軸ヘッドは専用設計になりますので、設計時にそれぞれの軸の加工条件に合わせた比率でギヤを設計し、主軸の回転数を決めています。

  掲載情報について

掲載の製品画像はあくまで一例です。既存設備のバージョンアップをご検討の際は、ご利用のロボットのメーカー・仕様などに制限はありません。


当社の製品はすべて、お客さまの製造ラインのレイアウト・キャパシティー・製品概要・人員配置など詳細をヒアリングの上、ご要望を踏まえてご提案しております。